校長日誌
創立50周年記念事業に向けて
1976年に開校した本校は、2025年の今年、創立50周年を迎えました。昨年度より、「羽生第一高等学校創立50周年記念事業実行員会」を立ち上げ、記念式典の開催、記念誌の発行、記念品の選定等の検討を重ねてきたところです。いよいよ50周年の年となり、去る5月10日(土)に今年度最初の実行委員会を開催しました。そこで、校長として、次の挨拶をいたしました。
≪校長挨拶≫
皆様、こんにちは。本日は、50周年記念事業実行委員会にお集まりくださり、誠にありがとうございます。今年度、初めての実行委員会であり、校長としてあいさつする最初の機会ですので、少し所感を述べさせていただきます。
今年、私たちの羽生第一高校は、創立50周年という大きな節目を迎えることができました。半世紀という歳月が、どれほど長く、そしてどれほど短く感じられるかは人それぞれだと思いますが、この50年の間を振り返れば、昭和、平成、令和と社会構造、価値観、暮らしは大きく変わりました。特に、バブル崩壊による長期の経済不況、東日本大震災をはじめとする大規模自然災害、新型コロナウイルス感染症のパンデミックなど、人々は不安や困難に直面した激動の時代を過ごしてきました。しかし、本校で学ぶ生徒たちは、このように激変した社会を経験しながらも、在学中多くの喜びを分かち合いながら、社会に巣立っていきました。この50年の歴史は、ひとえに、本校を支えてくださった地域の皆様、様々な方面で輝かしい活躍をされている卒業生の皆様、そして教育への情熱を注いでくださった教職員の皆様方に、本校の教育活動への御理解と御支援を寄せていただいた賜物だと思っています。
一方、昨今の変化の激しい時代においても、変えてはいけないものがあると思っています。本校は、普通高校の設置を熱望していた地域の多年にわたる想いに応えて創立されました。創設期の教職員の方々と生徒は、我々こそ一高の歴史と伝統の開拓者となるのだと、献身的な努力を学校づくりに注ぎました。その姿は、まさに校歌に歌われている「求めて強き風に立ち」を体現したものでした。私は、学校経営を行う上では、その高校のルーツを大切にしなければならないと考えています。本校は、近隣の高校が学科転換や合併等の再編成を行う中で、地域で唯一、開校以来、単独の普通科高校として歩んできました。今後も、本校は、地域に根付いた学校としての責任を果たしていかなければなりません。私は、伝統を守ることとは、燃えた灰を崇拝することではなく、燃えている火消さないことだと思っています。つまり、本校においては、学校づくりへの熱い想いこそ、世代を超えて引き継ぐものだと思っています。さて、私たちは、次の50年、そして100年へと、未来に向けて新たな章を刻み始めなければなりません。この50周年記念事業は、そのための最もふさわしい機会です。皆様の力を合わせて、是非、「よかった」と言われる記念事業にしたいと思います。
〇記念式典 令和7年11月1日(土)午後 羽生市産業文化ホールにて開催予定
令和7年度入学式式辞の概要
ただいま入学を許可いたしました137名の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生を代表してお祝いを申し上げます。また、本日は、PTA会長にご列席を賜り、入学式を挙行できますことは、新入生はもとより、私たち教職員にとって大きな喜びであります。
本校は、開校50周年を迎えました。「スクール・ミッションは、地域の期待に応えるため『自主・自律 求めて強き風に立つ』の精神の下、落ち着いた教育環境の中で主体的な学びへとつなげる授業等を実践し、自らを律する力を育み、積極的に様々な課題解決に挑戦する人材を育成します。」と定められ、生徒一人一人を大切にし、進路実現を図るとともに、体力の向上、勤労精神及び道徳的実践力のある逞しい人間の育成に取り組んでいます。保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。高校での3年間は、人生の方向性を考えるうえで大切な時期となります。私たち教職員は、お子様が自ら生きる道を切り開いていけるよう、全力で支援してまいります。保護者の皆様におかれましても、本校の教育方針を十分にご理解いただき、ご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。
新入生の皆さん。今日から本校での高校生活がスタートするにあたり二つ話をします。一つ目の話は、本校で学ぶ意義です。本校は、重点目標の一つに、高いレベルの進路実現を図ることを定めています。この実現のためには、まず、学習活動が重要です。勉強をやらなくて後悔した人は数多くいますが、勉強をやりすぎて後悔した人はいません。勉強する目的は、知らないことを知ること、できないことができるようになること、身に付けた知識や技術を人のために活用すること、そして、何より皆さんが持っている様々な可能性を無くさないためです。一方、地域の模範となるような規範意識を醸成すること及び社会性をはぐくむために地域に開かれた学校づくりを推進することも目標としています。このためには、学校行事や生徒会活動、部活動、ボランティア活動などをとおして、他者とのかかわりの大切さを学ぶことです。何より、本校で学ぶうえで特に重要なことは、今やるべきことは後回しにせず、必ず今やるということです。2つ目の話は、出会いについてです。私が尊敬する教育者であり哲学者でもある森信三は、「人間は一生のうちに逢うべき人に必ず会える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。」ということを言っています。私は、本校の卒業生です。私には卒業後も、いまだに連絡を取り合っているクラスメイトや部活動の仲間がいます。特に、その中の一人には、1年生、2年生とも同じクラスで、現在、私と同じように高校の校長をしている人がいます。当時はまさか同じ仕事に就くとは思ってもいませんでしたが、今でも、何かと相談しあう大切な存在となっています。このように、本校での出会いの中に、これからの生き方に大きな影響を与えてくれる人がいるかも知れません。私も皆さんとの出会いは、とても大切なものと思っています。
最後に、皆さんは可能性の塊です。そして、素晴らしい未来を切り開くことができます。自信を持ち、充実した高校生活を送ってください。
令和7年度1学期始業式校長講話概要
私は、本校の歴代の校長の中で初めての卒業生です。卒業生として母校のために、先輩として皆さんのために、一生懸命頑張りたいと考えています。では、新年度の始業式にあたり2点お話しします。
皆さんがこれまでの高校生活を振り返って、何かやり残していること、心に引っかかっていることはないでしょうか。3年生は卒業する時に、2年生は進級するときに悔いを残さないためには、「今更もう遅いかな」と思うことでも、「失敗しそうだからやめておこうかな」と思うことでも、心当たりがあるならそれを今すぐやるべきです。目標に向けた努力には失敗はありません。うまくいかないことは成功への段階にすぎません。99%無理だと思っても、残りの1%を信じることが大切です。なぜなら、皆さんは可能性の塊だからです。皆さんが新たな扉を開こうとすることが、皆さんを磨き輝かせることにつながります。
次に、校歌への思いについてです。本校の校歌は、「羽生の空」というフレーズから始まります。皆さんは、一高から空を見上げて、どのようなことを思うでしょうか。私は、一高の空は、大変広いと思っています。周囲には高層ビルも高い鉄塔もなく、視界を遮るものはありません。この大空は、本校にとってかけがえのないものだと思っています。そして、3番の歌詞に「求めて強き風に立ち」というものがあります。これは、「自主・自立 求めて強き風に立ち」という校訓にもありますが、本校は、もともと校訓がなく、創立20周年を機にこの校訓を定めたと聞いています。この、「求めて強き風に立ち」という言葉は、これまで様々な場面で私を支えてくれたパワーワードとなっています。最後に、1番の歌詞には「学びあう」、2番の歌詞には「共に鍛えて」、3番の歌詞には「君よ行け、われも行く」とあります。これは、共に学んで切磋琢磨し、お互いに高めあう姿を表しています。このように本校の校歌は、学校生活における真理と理想が歌われています。真理と理想を実現することは大変難しいことですが、これらの実現を追及し続けていくことは大切なことだと考えています。
本日午後には、新1年生を迎え、本格的に令和7年度がスタートします。皆さんには、是非、充実した1年を過ごしてほしいと思います。
最後の「校長ブログ」です
本日(3/31)の新聞発表で、すでにご存じの方も多いと思いますが…
この度の人事異動で、私(相模)でございますが、埼玉県立鷲宮高等学校へ転出することとなりました。羽生第一高校在任中は、多くの方々からお力添えとご厚情を賜り言葉にできないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。この場をお借りして心よりお礼申し上げます。この「校長ブログ」への投稿は今回で309回目となりました。でも、私の投稿はこれで最後になります(私の初回の記事は → こちら です)。今までお読みいただき、本当にありがとうございました。
思い起こせば…この2年間はあっという間でした。一高生のみんなや先生方の明るさ、ひたむきさ、また、様々なことに一生懸命取り組む姿にいつも元気と勇気をもらっていましたし、私が、生徒たちや先生方から学ぶことの方が多かったなぁと思っています。そんな一高生と先生方のことが本当に大好きです。 皆さんに出会えたことは私の人生にとって大きな宝です。心の底から本当に…ありがとう!
こうして色々なことを思い出していると、今、涙がとまりません。でも、出会いがあればいつかは別れの時がきます。一高生の皆さんと先生方がこれからも羽生第一高校をさらに盛り上げていって、もっともっと素晴らしい学校をつくってくれることを信じています。4月からは離れ離れになりますが、これからもずっと皆さんのことを応援しています。さようなら。いつまでもお元気で!
令和7年3月31日(月)事務室の皆様との記念撮影
令和6年度修了式
今日(3/24)は、令和6年度の最後の登校日です。一高では本年度の修了式を行いました。
最初に表彰(テニス部、読書案内イラストコンクール、書道書初め展)を行い、その後の修了式では、私からの式辞、生徒指導主任・進路指導主事からのお話し、校歌斉唱へと続きました。本年度最後の日ですので、生徒たちも感慨深いものがあったのではないかと思います。4月からの新年度はそれぞれ新たな学年に進級しますので、上級生になったという誇りと気概を持って学校生活を迎えてほしいと思います。
明日から約2週間の春休みとなります。新年度の最初の登校日は4月8日(火)です。一高生みんなが笑顔で再会できるよう、病気やケガ等に十分注意し安全で有意義な春休みを過ごしてください。
●令和6年度修了式「校長式辞」 → こちら
ムジナもんワイワイまつり
春本番を感じさせる暖かな日曜日となった今日(3/23)、毎年恒例の「ムジナもんワイワイまつり」(主催:地域商店街活性化協議会・羽生市商工会・羽生市)が開催され、多くの一高生がボランティアとして参加し活躍しました。歩行者天国となった会場では、物販や飲食の出店、商店会によるゲーム大会、ガラポン、キャラクターステージなど楽しいイベントが盛りだくさんでした。
一高も歩行者天国の一角に出店し、ヨーヨー釣り、ぷかぷかアヒルすくい、練り歩きケーキ販売などを行い、特に小さなお子さんをお連れのご家族を中心にたくさんの市民の方々にご来場いただきました。本当にありがとうございます。また、シールラリーのボランティアも一高生が務めましたし、さらに…大人気だった羽生市のゆるキャラ「ムジナもん」「いがまんちゃん」「ザリガニ博士」に扮していたのは我らが一高生でした!(今日はあったかかったので、着ぐるみの中はかなり暑かったそうです)
一高生が地域活性化や地域貢献に大きく寄与できたと私も嬉しく思っています。生徒たちも皆口々に「楽しかった!」と言っていました。素晴らしい機会を与えていただき心からお礼申し上げます。
個人写真撮影&大掃除
本年度の課業日も今日(3/21)を入れてあと2日…ということで、一高では、新年度の準備に向けて個人写真撮影と大掃除を行いました。今日は、春らしい日差しに包まれた暖かい日になりましたが、生徒たちはいつものように大掃除を頑張ってくれました。
卒業生から学ぶ会
今朝の「なごり雪」にはびっくりしましたね!真冬に戻ったような寒い朝となりました。
さて、そんな今日(3/19)は、1・2年生を対象に、過日卒業した卒業生が、進路実現に向けて頑張ったことや取り組んできたことなどについてアドバイスする「卒業生から学ぶ会」をリモートで実施しました。様々な進路分野における様々な選抜方式による合格者9名に来ていただき、一人ずつ後輩たちへ熱く語ってもらいました。定期テストや部活動などでの頑張りを継続すること、オープンキャンパスへの参加や進路先選びなどの留意点、選抜・選考試験に向けて対策すべきことなどをとても具体的に話してくれたので、1・2年生にとってわかりやすく、今後の指針になったことと思います。
卒業生の皆さんは、今頃は新生活の準備で忙しい時期だと思いますが、人生の新たな一歩に向けて大きく踏み出して羽ばたいていってくださいね! 今日は雪の中、後輩たちのために学校に足を運んでくれて本当にありがとうございました。
「卒業生から学ぶ会」の終了後は、1年生はソーシャルスキルトレーニングについて、2年生は志望理由書の書き方についての講話をそれぞれ、外部講師の先生方をお招きして行いました。生徒たちにとっては学びの多い1日となったことと思います。
【1年生「ソーシャルスキルトレーニング」の講話の様子】
【2年生「志望理由書の書き方」の講話の様子】
入学許可候補者説明会、PTA・後援会常任委員会、PTA支部集会
本日(3/18)の午後、令和7年度入学許可候補者となった中学生の皆さんとその保護者の方々にお越しいただき、入学許可候補者説明会を実施しました。羽生第一高校での学校生活、授業、校則、諸会費、春休みの課題等の説明並びに教科書販売を行いましたが、スムーズな進行にご協力いただきありがとうございました。入学式の日(4/8)に、皆様と元気な顔で再会できますことを楽しみにしております。入学許可候補者となった皆さん、入学前のご準備をどうぞよろしくお願いいたします。入学前の課題がたくさんありますが、皆さんには是非頑張っていただくとともに、有意義な春休みをお過ごしくださいますよう願っております。
また、入学許可候補者説明会と同時進行でPTA・後援会第5回常任理事会も開催し、来年度当初のPTA活動について協議しました。入学許可候補者説明会終了後は、各支部ごとに保護者の方々に集まっていただき新役員決めを行いましたが、役員の皆様には進行と運営でご協力・ご尽力いただき本当にありがとうございました。
1・2年生学年行事
3月後半に入り、本年度の課業日も残りわずかとなりました。そんな今日(3/18)は、1・2年生ともにそれぞれ学年ごとのイベントが行われました。
1年生は「1年間の学習成果と今後の進路について見つめ直す」ことを目的に、1月に「学びの基礎診断」として実施したベネッセ進研模試の個人結果票をもとに、ワークシートを用いながら生徒各自で考察に取り組みました。担任の先生からのアドバイス等も参考にして、今後の学習計画や進路実現に向けたロードマップをしっかりと組み立ててほしいです。
2年生は「学年スポーツ大会」ということで、アルティメット(フィールドを敵、味方に分かれて1枚のフライングディスクをパスしながら運び、エンドゾーンを目指す競技)とソフトボール(バッティングティーを用いる)のクラス対抗戦を行いました。男女混合で楽しめるよう、両競技とも一高特別ルールを適用しました。天候にも恵まれて、みんなで楽しい時間を過ごせたことと思います。
【アルティメット】
【ソフトボール】